はじめに:「安い」と「得する」は違う
第3話では、通勤手段ごとの1回あたりコストを比較しました。
- 車:約400円
- 電動自転車:約220円
- 電動スクーター:約380円
- 電車:約1,100円
この結果だけを見ると、
👉 電動自転車が最も安い
という結論になります。
ですが、ここで一つ大事なことがあります。
👉 安い=すぐ得する、ではない
なぜなら、
- 車 → すでに持っている
- 電動自転車 → 新しく買う必要がある
からです。
つまり本当に見るべきなのは、
👉 何年で元が取れるのか
です。
今回はここを、現実の稼働日数で計算していきます。
前提条件を整理する
まずは今回の条件です。
通勤条件
- 片道11km(往復22km)
- 年間勤務日数:約240日
車
- 燃費:11km/L
- ガソリン単価:200円/L
- 1回あたり:約400円
電動自転車
- 使用モデル:Panasonic ベロスター
- 本体価格:約123,000円
- 電気代:約25円/回
- 5年で使用想定
電動スクーター
- 使用モデル:Honda ICON e:
- 本体価格:約220,000円
- 登録・保険あり
- 1回あたり:約380円
理論上の240日ではこうなる
まずは理論値です。
年間240日すべて使えた場合、
電動自転車は
400−220=180
車との差額
= 約180円/回
年間では
180×240=43200
180円 × 240日
= 43,200円/年
回収年数は
123000÷43200≈2.8
123,000円 ÷ 43,200円
= 約2.8年
かなり良さそうに見える
この数字だけ見ると
👉 「すぐ元が取れるじゃん」
と思います。
ですが、ここに大きな落とし穴があります。
現実には、毎日使えるわけではない
特に寒冷地では、
- 冬の積雪
- 路面凍結
- 雨の日
- 強風
- 体調不良
こういった条件で
👉 電動自転車は使えない日がかなりある
実稼働日数を考える
ここでは現実的な条件として
冬(約3か月)
積雪・凍結で使用困難
→ 約90日
雨天・荒天
年間である程度発生
→ 約25日程度
これを考えると
👉 年間125日程度
がかなり現実的なラインになります。
実際の125日で再計算する
ここが本題です。
年間125日使う場合、
180×125=22500
180円 × 125日
= 22,500円/年
回収年数は
123000÷22500≈5.5
123,000円 ÷ 22,500円
= 約5.5年
一気に現実が見えてくる
ここで印象が変わります。
理論上
→ 約2.8年
現実
→ 約5年以上
👉 「思ったより長い」
これが正直な感想だと思います。
電動スクーターはどうか
こちらはさらに厳しいです。
車との差額は
400−380=20
わずか20円/回
年間125日使っても
20×125=2500
= 2,500円/年
本体価格が22万円なので、
👉 ほぼ回収不能
と言っていいレベルです。
結論:最適解は「車をやめる」ではない
ここまでの結論です。
電動自転車
- コストは安い
- ただし回収には約5年
- 使用日数にかなり左右される
電動スクーター
- ガソリンを使わない魅力はある
- ただしコスト面では厳しい
車
- 安定して使える
- 冬も問題ない
- 柔軟性が高い
つまり、
👉 車を手放すのが正解ではない
本当に現実的なのはこれ
👉 車+電動自転車の併用
- 冬・雨の日 → 車
- それ以外 → 電動自転車
この形です。
ガソリン依存を減らすという考え方
これは単なる節約ではありません。
👉 生活コストのリスク分散
です。
ガソリン価格は自分で決められません。
でも、
👉 依存度は減らせる
このシリーズの答え
通勤は
👉 一つを選ぶものではなく
👉 使い分けるもの
でした。

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