今回、後期カングーのエンジン載せ替えに至った経緯を、記録として残します。
稀なケースかもしれませんが、自身の扱い方も含め、事実ベースでお伝えします。
同じカングー乗りの方、輸入車を楽しんでいる方にとって、何かの参考になれば幸いです。
なお、症状には個体差があります。あくまで一例としてお付き合いください。
関連記事
→第1話:アイドリング異変の始まり
→第2話:ディーラーで提示された選択肢
→第3話:修理費はいくらまでが合理的か
→第4話:修理と乗り換えの比較
→第5話:世間の印象と決断
→第6話:保証書と見積もり公開
→第7話:載せ替え完了、実際の費用と注意点
ディーラーから提示された金額は約76万円。
数字だけ見れば、答えは単純だった。
修理するか、乗り換えるか。
だが、実際に迷わせたのは金額ではなかった。
「外車はそんなもの」
周囲の反応はおおむね同じだった。
・外車は壊れる
・家族がいるなら国産にしなよ
・修理代出すなら買い替えたほうがいい
どれも間違っていない。合理的な意見だ。
実際、300万円の中古ミニバンに乗り換えれば、故障リスクは下がるかもしれない。
ローンを組めば月々の支払いも計算できる。
数字上は、乗り換えは十分現実的な選択肢だった。
それでも諦めきれない何か
「外車だから壊れた」
その言葉は理屈としては正しいのかもしれない。
それでも、心はどこかで割り切れなかった。
カングーは、BMWやメルセデスのようなステータスの象徴ではない。
フランスの商用車をベースに、日本で独自のポジションを築いたニッチなファミリーカー。
豪華でもなく、ハイテクでもない。
内装のバックライトはオレンジ一色。
クルーズコントロールは前走車を認識しない。
液晶も最小限。
だが、だからこそ愛着が湧いた。
デジタルミラーも自分で取り付けた。
内装も少しずつ手を入れた。
単なる移動手段ではなく、「相棒」だった。
不安は消えない
中古エンジンに載せ替えても、再発しない保証はどこにもない。
また同じ症状が出たらどうするのか。
家族に迷惑をかけないか。
頭の中は、愛情と現実と世論で揺れていた。
何度も、諦めようと思った。
一通のメール
そんなとき、カングーを乗り始めるきっかけになったお店。京都のカングー専門店「クラフトハウス」に相談してみた。
返ってきたメールには、こう書かれていた。
「私だったら、頑張って修理して乗りたい気持ちが勝ちます。
万一、4~5年を待たずに再発してしまったら、その時は仕方ないと諦めます。」
それは、損得の話ではなかった。
外車は壊れる、やめておけ――
そんな言葉が続いていた中で、
専門店の人が、あくまで“自分なら”と前置きしたうえで率直にそう言った。
ああ、これだ。
私が欲しかったのは、正解ではなく、腹のくくり方だった。
もう一度命を吹き込む。
それでもダメなら、そのときは受け入れる。
サヨナラは、今じゃない。
そう思えた瞬間だった。
※今回相談したのは京都のカングー専門店
クラフトハウス京都
https://www.crafthouse-kyoto.co.jp/
(私個人の体験に基づくもので、特別な関係はありません)

コメント