前回の記事では、
ホエイプロテインの価格が実際に大きく上がっていることを、
購入履歴と数字で確認しました。
1kgあたりで見ると、
以前と比べて約1.6倍。
「高くなった」という感覚は、
気のせいではありませんでした。
では次に気になるのは、
なぜここまで高くなったのか?
という点です。
このシリーズの記事
第1話|ホエイプロテインが高くなった現実を、数字で確認してみた
第2話|なぜホエイプロテインは高くなったのか?裏側を整理してみる
第3話|日本人は朝ごはんでたんぱく質が足りていない?厚労省データと年代差を整理してみた
第4話|食事だけでたんぱく質70gは現実的か?量と負担を生活目線で検証
第5話|同じたんぱく質量で比較すると、ソイプロテインは本当に安いのか?
第6話|ソイプロテインは安全?大豆イソフラボンの摂りすぎ問題を計算してみた
第7話|【プロテインは本当に必要?】食事だけで足りるのか計算してみた
最終話 【結論】プロテインは必要?コスパ・安全性・必要量をすべて検証した最終まとめ
値上がり=メーカーの都合、ではない
まず最初に書いておきたいのは、
今回の価格上昇は、
- 品質が良くなったから
- メーカーが強気になったから
といった単純な理由ではない、ということです。
ホエイプロテインは
乳製品由来の原料です。
つまり、
プロテイン単体の話ではなく、
世界的な乳製品の価格動向の影響を強く受けます。
乳製品の国際価格は、ここ数年で大きく上がっている
まずは、
国際的な乳製品価格の指標を見てみます。

参考;農畜産業振興機構 調査情報部(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_000489.html)
このグラフを見ると、
2020年以降、乳製品価格が大きく上昇していることが分かります。
ホエイは牛乳から作られる副産物なので、
乳製品全体の価格が上がれば、原料コストも上がる
という構造です。
牛のエサも高くなっている
次に、
少し視点を変えて「飼料」の価格を見てみます。
牛乳は、当然ですが
牛が健康に育たなければ生産できません。
その牛を育てるためのエサ、
いわゆる配合飼料の価格も、ここ数年で大きく上昇しています。

エサが高くなれば、
牛乳の生産コストも上がります。
結果として、
牛乳由来の原料であるホエイも、
高くならざるを得ません。
円安も、地味に効いている
もうひとつ、
日本でホエイプロテインを買う場合に無視できないのが
円安です。
ホエイプロテインの原料や製品は、
海外からの輸入に依存している部分が大きい。
円安が進めば、
- 同じ原料
- 同じ量
でも、
円換算のコストは自然と上がります。
これは個人ではどうにもできない要因です。
まとめると、理由は1つではない
ここまでを整理すると、
ホエイプロテインが高くなった理由は、次のように重なっています。
- 乳製品の国際価格が上昇している
- 牛のエサ(飼料)価格が上がっている
- 円安による輸入コスト増
つまり、
構造的に高くなっている
というのが実態です。
「高くなったからやめたほうがいい」
という話ではありません。
ただ、
この状況がすぐに元に戻るとも考えにくい
というのは、理解しておいたほうがよさそうです。
それでもプロテインは必要なのか?
価格が上がっている理由が分かったところで、
次に出てくる疑問はこうです。
それでも、プロテインは本当に必要なのか?
次回は、
日本人の食生活、とくに朝ごはんに注目して、
たんぱく質がどのくらい不足しやすいのかを整理してみます。
次回予告
それでもプロテインは必要なのか?日本人の朝食とたんぱく質不足

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